マレーシアに赴任していた社員と、二週間ほど連絡が取れないというご相談でした。会社の携帯はつながらず、メールにも返信がありません。住居には人のいる様子がなく、現地の同僚も所在を把握していない状況です。
本社としては、まず無事なのかどうかを確かめたい。そのうえで、業務の引き継ぎをどうするか、契約上の扱いをどうするかを決めなければならない。その順番でのご依頼でした。
ご相談をいただいた当日のうちに、確認の範囲と日程を決めました。
01島での確認
ランカウイは島です。範囲が限られている分、探しやすい面があります。ただし滞在している人の入れ替わりが早く、いつまでもそこにいるとは限りません。時間が経つほど、島を出ている可能性が上がります。
- いまも島内にいるのか、すでに出ているのか
- 島に渡った時期と、その後の動きに関する手がかり
- 会社の住居が引き払われた形跡があるか
- 本人以外に事情を知っている人がいるか
本社側にあった情報は、赴任時の書類と、直近のやり取りの記録だけでした。
02確認できたこと
数日の確認で、島内に滞在していることが分かりました。宿泊している場所も特定できています。事件や事故に巻き込まれた様子はなく、日常的に外出しており、健康上の問題も見受けられませんでした。
本社が最も心配されていたのは、この点でした。無事であることが分かった時点で、話は「安否」から「業務上どう扱うか」へ移ります。
| 確認できたこと | 島内に滞在していること。宿泊先。日常的に外出していること。健康上の問題が見受けられないこと。 |
|---|---|
| 確認できなかったこと | 連絡を絶っている理由。本人が今後どうするつもりでいるか。これらは外から見て分かるものではありません。 |
| 当社が行っていないこと | ご本人への接触、事情の聴取。この段階では、本社のご判断を待つ形にしました。 |
所在が分かった時点で、いったんご報告しています。見つけたあと何をするかは、そこで改めて決めていただくようにしています。先に決めておいた形をそのまま進めると、状況に合わないことがあるためです。
03見つけたあと、どこまで
ご報告のあと、本社は本人と連絡を取ることを選ばれました。当社がお受けしたのは、その取り次ぎまでです。本社からの連絡を伝え、応じる意思があるかを確かめる。そこまでを行いました。
| お受けしたこと | 所在の確認と、そこに滞在し続けているかの確認。本社からの連絡の取り次ぎ。本人が応じるかどうかの確認。 |
|---|---|
| お受けしなかったこと | 本人との交渉。退職や契約の条件についての話し合い。これらは会社と本人の間で行われるべきもので、当社が入る場面ではありません。 |
| その後 | 本社の担当者が現地へ来られ、直接会って話をされました。その場に当社が同席することもできますが、この案件では不要というご判断でした。 |
所在確認のご依頼で必ず伺うのが、見つけたあとどうされるかです。所在が分かった時点で終わる案件と、取り次ぎまで必要な案件では、進め方も、本人に当社の存在をどう伝えるかも変わります。着手してから形を変えると、やり直しになります。
04島での確認について
ランカウイのような島は、範囲が限られているぶん探しやすい面があります。一方で、狭いということは、こちらの動きも目に入りやすいということです。同じ場所を何度も通れば気づかれます。日程の組み方は、その前提で決めています。
また、滞在者の入れ替わりが早い場所でもあります。連絡が途絶えてから日が経つほど、島を出ている可能性が上がります。この種のご相談は、早い段階でいただけると短く済みます。
最後に連絡が取れた日と、そのときの状況。それだけで結構です。お急ぎの場合はお電話ください。状況によっては、その日のうちに動ける場合があります。
掲載にあたり、案件が特定されない範囲で内容を調整しています。




